ぜんそくとアトピーの子を持つ女医のブログ

ダニに強い家づくりがメイン、その他日常生活で気をつけていることなど。

治療

我が家の鼻水対策、鼻うがい

我が子は保育園に行きだしてからしょっちゅう鼻水をたらしています。 鼻水は中耳炎や副鼻腔炎と関係しているので油断できません。 鼻の奥には耳とつながる道があります。ここを細菌が鼻から耳へのぼっていくと中耳炎になります。 また鼻の奥にはほっぺやおで…

医師の診察時間が短い理由とやれること

診察時間って短いですよね。患者としても思いますし、医師としても時間足りない!と思っています。医師にも話好きな人、ぶっきらぼうな人などいますが、根本的な原因として①日本全体で、患者数に対し医師数が少ない②丁寧に説明しても報酬が無い(一部例外あり…

ステロイド吸入薬の弱め方

喘息は治るのかの続きです。 喘息治療の目標は、健康な人と同じような日常生活を送り、同じような肺機能を保つことです。 上記が達成されたら、少しずつ治療を弱めていきます。 ステロイド吸入薬の強さは大きく3段階に分かれますが、一緒に使う薬などによっ…

喘息と台風

この度の台風の被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げるとともに、今後の被害がどうか少ないようお祈りしております。直接的な被害が無くても喘息の方には台風は辛いですよね。台風でよく喘息が悪化する場合は、台風が来る前にあらかじめステロイド吸入…

子どもが体を掻いてしまうときの対処法

ステロイド治療、保湿、ダニ対策などをしっかりするのが前提ですが、それでも掻いてしまうときの対処法です。・お薬塗ろうね、と言って保湿剤を塗り、これで良くなるよ!と言う。我が家では白色ワセリンを塗ってあげています。塗るとぬめぬめ滑るので多少の…

ステロイド外用薬(塗り薬)の使い方

ステロイド外用薬の副作用の続きです。 塗る量は、チューブから薬を人差し指の先っぽから第1関節(しわのあるとこ)まで出して(2cmくらい?)、それを手のひら1枚分の広さに塗り広げるのが良いそうです。 それ以上薄く伸ばしすぎると効果が不足し結局治りが遅く…

ステロイド外用薬(塗り薬)の副作用

ステロイド外用薬の種類の続きです。 気になるステロイド外用薬の副作用ですが、1番強いものでは全身の副作用が起こることもあるようですが、3番目以下では全身の副作用はほぼ心配しなくていいようです。 とはいえ皮膚萎縮、毛細血管拡張、ニキビ、カビなど…

ステロイド外用薬(塗り薬)の種類

※私は皮膚科医ではありません。以下は子どもの主治医の先生に教えて頂いたことと、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018の一部をまとめたものです。 ちなみに主治医の先生は私の同僚(大先輩?)で、小児科の中でもアレルギーを専門にされて…

喘息は治るのか

最初に結論を書くと、薬無しで発作が起きない状態(寛解)になることはあります。子どもの場合は7割くらいが思春期までに寛解すると言われています。大人でも寛解する方はいます。ただし寛解しても再発することはあります。どうなれば絶対再発しない(治癒)と言…

ステロイド吸入薬の副作用

ステロイド吸入薬の使い方と効果の続きです。 副作用はステロイドの飲み薬や塗り薬とは異なり、かなり少ないです。 副作用としては、ステロイドが口の中に残ることによるカンジダ感染、声がかれる、子どもの場合は身長の伸びの低下、などが言われています。 …

ステロイド吸入薬の使い方と効果

ぜんそくの治療はステロイド吸入が主体です。 子どもの場合はそれに加えてオノン(プランルカスト)の飲み薬もよく使われます。 ステロイドには色々種類がありますが、幼い子用がネブライザーで吸えるものはパルミコートだけです。 もう少し大きくなってスペー…

保湿剤について

医療用によく使われる保湿剤には、白色ワセリン(≒プロペト)とヒルドイド(ヘパリン類似物質)があります。 白色ワセリンよりプロペトの方が不純物は少ないのですが、普通に保湿剤として使う分にはあまり違いは無いと思います。 白色ワセリンはざっくり言うと油…

アトピー悪化防止のため普段の生活で気をつけていること

以下は我が子にしていることです。親もだいたい同じことをしています。 <お風呂> 毎晩シャワーでしっかり汚れを流します。 汗などで汚れた日は1日2回浴びますが、石鹸で洗うのは1日1回(洗いすぎは皮膚バリアを壊すため)。 石鹸はよく泡だて、泡で優しくなで…

我が家のダニ対策②布団編

小物編の続きです。 我が家にはベッドはありません。ポリエチレン製の子ども用ジョイントマットの上に布団を敷いて寝ています。 起きたら布団は寝室にある布団掛けに適当に引っ掛けています(少しでも乾燥させるため)。 家を買ったらすのこベッドを買いたいな…

我が家のダニ対策①小物編

ダニは布製品が大好き!湿気のある布製品の繊維の中でぬくぬくと増殖します。なんて嫌なやつ。 ダニ退治には洗濯して洗い流す、乾燥機で加熱して殺す、掃除機で吸う、が有効です。 しかしめんどくさい!!なので我が家はそもそも布製品を最低限にしています…

ぜんそく発作時の受診について

我が子のぜんそく治療② はあくまでゼーゼーしているけど遊ぶ元気はあり、夜は眠れている時の対応です。 幼い子は自分で苦しいと言えないのが怖いです。私はわが子がゼーゼーするたび、この子は実は苦しいんじゃないか、私が分かってあげてないんじゃないかと…

我が子のぜんそく治療②ゼーゼーいう時

普段の治療に加え、風邪をひいてゼーゼーいう時には、気管支拡張薬のメプチン吸入と、貼り薬のホクナリンテープも使っています。(※発作時の受診についてはこちら) メプチンはパルミコートと一緒に朝晩ネブライザーで吸入しています。かなりゼーゼーいう時は…

わが子のぜんそく治療① 普段の治療

普段はステロイドの一種のパルミコートの吸入、抗アレルギー薬の一種のオノンの内服をしています。 ステロイド吸入は、大人の場合はポケットサイズの吸入器に口をつけて吸いこむのですが、幼い子には難しいです。 うちの子はネブライザーという薬が蒸気にな…