ぜんそくとアトピーの子を持つ女医のブログ

ダニに強い家づくりがメイン、その他日常生活で気をつけていることなど。

医師の診察時間が短い理由とやれること

診察時間って短いですよね。

患者としても思いますし、医師としても時間足りない!と思っています。


医師にも話好きな人、ぶっきらぼうな人などいますが、根本的な原因として


①日本全体で、患者数に対し医師数が少ない

②丁寧に説明しても報酬が無い(一部例外あり)


があると思います。

①はなかなか難しい問題ですが、②は診療報酬という国が決める仕組みの問題なので、もう少し何とかならんかなーと思っています。

丁寧に説明し、結果的に健康状態が良くなれば患者さんも嬉しいし医療費が安くなって国も嬉しいと思うんですけどね。

今の制度では、はいお薬だすねーの3分診療でも、薬や生活の注意点を丁寧に30分説明しても基本的に同じ報酬です。

民間病院は普通の会社経営と同じく赤字になれば倒産するので、これは問題です。とくに小さな個人医院では死活問題です。


①②の理由から、1人の医師の診察時間にたくさんの患者さんが詰め込まれるのです。

私が今まで働いてきた病院は、だいたい5分に1人くらいの割合で予約が入れられていました。安定している患者さんならまだしも、新規の患者さんや不安定な患者さんを5分で十分診るのは不可能です。

こうして待ち時間は長くなり、診察時間は足りなくなります。


とはいえここでぶつぶつ言っても仕方ないので、私が患者側になるときに気をつけていることは、

・質問や相談は事前に簡潔なメモにしていく(口で言うより見せる方が早いです)。

・子どもはできれば普通の小児科外来ではなくアレルギー外来に通わせる(アレルギー外来だと親の不安感を前提に時間をとってくれる所が多い気がします)


特に質問や相談をメモしていくのはおススメです。

長々と書くのではなく、一目で分かるように小さな紙に簡単な箇条書きにして渡すと良いと思います。医師側は患者さんの疑問が数秒で把握でき、患者さん側も聞き忘れが減ります。