ぜんそくとアトピーの子を持つ女医のブログ

ダニに強い家づくりがメイン、その他日常生活で気をつけていることなど。

ステロイド外用薬(塗り薬)の副作用

ステロイド外用薬の種類の続きです。

 

気になるステロイド外用薬の副作用ですが、1番強いものでは全身の副作用が起こることもあるようですが、3番目以下では全身の副作用はほぼ心配しなくていいようです。

とはいえ皮膚萎縮、毛細血管拡張、ニキビ、カビなどの感染など、塗った部分には副作用が起こることもあります。どれも命に関わるものではなく、ステロイドの減量などで対処できるようですが、やはり怖いですよね…。

 

だからと言ってアトピーを放置すると、痒み→不眠、イライラ→抑うつ、勉強や仕事に支障をきたしたり、色素沈着を残したり、ひどいアトピーになるとただれた皮膚から細菌が入り込んで重症になることもあります。

ステロイドを使わずアトピーが悪化し、菌が体内に入って命の危険にさらされた子どもをみたこともあります。

またアトピーのコントロールが悪いと食物アレルギーにもなりやすいと言われています。

 

できるだけ少ないステロイドで、早くアトピーをきれいにすることが大切です。

そのためには適切な使用が大切です。

火事を消すとき、コップで一杯ずつ水をかけても燃え広がるばかりで火は消えません。バケツ一杯の水を一気にかける必要があります。

ステロイドも同様で、だらだらと弱いものを少し塗るだけでは肌が荒れるばかりで治りません。ステロイド外用薬の使い方のように、最初に十分な強さを十分な量使って一気に炎症を抑え、そこから弱めていく方が結果的にステロイド使用量が少なくてすみます。

 

特に子どもにステロイドを使うのが怖い気持ちはよく分かります。

ですが子どもは皮膚の新陳代謝が早いので、大人より治りも早いです。アトピーの程度にもよりますが、はやければ約1週間ごとに強めのを1日2回→弱めのを1日2回→弱めのを1日1回→1日おきに1回…と減量できることもあります(主治医との相談が必要です)

このスピードなら副作用の心配もほぼありません。我が子はこのパターンでした。

 

ステロイド外用薬の使い方に続きます。

 

薬以外のアトピー 対策についてはこちら