ステロイド吸入薬の弱め方
喘息は治るのかの続きです。
喘息治療の目標は、健康な人と同じような日常生活を送り、同じような肺機能を保つことです。
上記が達成されたら、少しずつ治療を弱めていきます。
ステロイド吸入薬の強さは大きく3段階に分かれますが、一緒に使う薬などによってさらに細かく分けられます。この薬の強さの階段を、1段ずつゆっくり降りていくイメージで弱めていきます。
具体的には、日中も夜もまったく喘息の症状が無い期間が3ヶ月以上続いたら1段階弱めることが多いです。呼吸機能検査も参考にします。
もともとの状態が重症、以前弱めた後に悪化したことがあるなどの場合はもっと長い期間様子を見ることもあります。
1番弱いところまできて、それでも症状が無い場合は薬を中止してみることもあります。
ただ中止すると再発することも多いので、一度中止してみて再発したことがある、タバコやペットなど喘息に悪影響なものがある、もともと重症だった、などの場合では中止はせずに弱い薬をずっと続ける場合もあります。
この辺は患者さんとの相談になります。
ちなみに私の夫の場合、しっかり段階を踏まずに薬を勝手に中止→再発→強い薬→1段ずつ弱めてもうすぐ1番弱い薬に変更予定です。それで症状が出なければ中止を検討するかもしれません(←私が主治医です)。ただ1番弱い薬になった時点で薬代はもとの半分以下になり、吸入も1日1回だけなので焦らず1年くらいは様子を見てからにしようと思っています。